尿路結石
尿路結石
突如、何の誘因もなく左右どちらかの腰が痛くなった…
それは尿路結石かも知れません。
尿路結石とは、腎臓で作られた尿が通る道である、腎盂、尿管、膀胱、尿道などに結石ができることです。結石が存在する位置により、腎結石・尿管結石・膀胱結石・尿道結石などと呼ばれています。結石が尿路をふさぐと腎臓で作られた尿が上流にどんどん溜まってしまうため、疼痛や感染、腎臓の機能障害などの要因となります。感染が起こった場合は高熱が出ます。
食事の欧米化、日常生活の多様化に伴い、尿路結石にかかる方がどの世代でも増えてきています。気になる症状があった場合にはどうぞお気軽にご相談ください。
疼痛症状はないことがほとんどです。
結石がある側の腰やわき腹、下腹部に痛みを生じることが多く、激しい痛みになると冷汗や嘔吐を伴うこともあります。また、血尿や尿が出づらいといった症状が出ることもあります。
下腹部の違和感や残尿感、排尿痛などで発見されることが多いです。また尿道に陥頓(はまり込んでしまう)した場合は、突然尿が出せなくなってしまうこともあります。
初診時には、まずは問診、尿検査に加えて腹部エコー、レントゲン検査を行います。その上で更なる精査が必要な場合には、採血、CT検査も検討いたします。
結石のサイズが小さく、感染も伴っていない場合には、緊急での処置は必要としないため、経過観察し自然に排石するのを待つことがほとんどです。その間は、鎮痛剤や排石を促進するお薬を使います。結石のサイズが大きく自然に排石する可能性が低い場合には、結石を砕く治療が必要になります。体の外から衝撃波を当てて石を砕く方法(ESWL:体外衝撃波結石破砕術)や、内視鏡を用いて直接結石を破砕、回収する手術(TUL:経尿道的結石砕石術)などがあります。結石による感染が疑われる場合は、緊急で手術が必要な場合もあります。その場合は、提携病院と連携してしっかり対応いたします。